富山から最も行きやすい本格的な雪山エリアは新穂高温泉周辺だ。クライミングも岩稜も何でもござれ。特に穂高主稜西面はシーズン初めに歩きながら体を慣らすのにぴったり。
ジャンダルム飛騨尾根は多くの場合、夏に稜線から下降して岩稜登りを楽しむようだ。積雪期に下部から登るとルートファインディングやちょっとしたクライミングを楽しみジャンダルムへ登ることができる。さらにジャンダルムからの稜線登下降は非常に難しく充実する。
尾根の末端から高差200mくらいまではしっかり灌木がある。以降はハイマツ帯となるが、雪が付いていないとハイマツ踏み踏み空中散歩となるくらい密度なので雪の量には要注意である。岩場っぽい雰囲気になると、クライマーズライト方向へトラバースしていくと岩を絡めずに標高を上げていける。仮に岩を登っても、その岩稜は支稜なのでどこかで右側の尾根に吸収されるので岩を登ることが目的ではないならば巻くことになる。そんな地形が主稜まで延々続く。トラバースや登る際にルンゼ状を登ることが多いので、積雪状態が不安定な場合には危険かもしれない。要所でロープを擁するので面倒がらずに確保したい。気が付いたらジャンの頭かジャンのコル到着する。積雪が多いと悪いのはここから。馬の背周辺は鎖や道標が埋まっていると、どこをどう降りて稜線を進めばいいのか見当がつかない。懸垂したり、トラバースしたりしながら見つけられる限り夏道を進む。奥穂まで到着するとちょっとだけ安心。地味に悪い穂高岳山荘への下りは注意したい。
一本綺麗に伸びる尾根じゃないので爽快感は乏しいかもしれない。しかし、途中の岩場と主稜の歯ごたえは確かである。3日間でジャンダルム北面の岩場と組み合わせれば更に充実すること間違いなし。
<アプローチ>
積雪期や残雪期は白出沢を詰め、白出大滝を巻き終わり広い本谷となる箇所から尾根末端に取り付く。幕営適地は殆どなく、2300m~2400mくらいのところに張るのがいい。春ならば岩壁基部などにも張れなくはない。下降は白出沢を下るのが合理的。雪崩リスクが有る場合には涸沢西尾根を下降することになる。
<装備>
カム少々又はトライカム、イボイボ。アックスは2本あるといい。
<快適登攀可能季節>
12月~4月。雪がしっかりついた方がいい。
<温泉>
新穂高温泉なのでどこでも入ることが出来る。価格帯は高い。
栃尾の荒神の湯は良い露天風呂。体を洗う場合は石鹸を持っていこう。寒くて洗えないかもしれないけど。割石温泉まで行くのもいいだろう。
新穂高温泉なのでどこでも入ることが出来る。価格帯は高い。
栃尾の荒神の湯は良い露天風呂。体を洗う場合は石鹸を持っていこう。寒くて洗えないかもしれないけど。割石温泉まで行くのもいいだろう。
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