2015年12月12日土曜日

西ゼン~赤谷川(ドウドウセン)~毛渡沢


















谷川岳は富山から遠い。そんな愚かしい固定観念によって訪れるのが遅くなってしまった、谷川岳。よくよく考えてみれば紀伊半島よりよっぽど近いのだ。谷川連峰はその小さい山域から想像できないほど多様な地質構造となっている。北面の西ゼンから南面の赤谷川へ継続遡行するとその素晴らしさが解るだろう。広く分布する花崗斑岩および石英閃緑岩の貫入岩は硬いスラブとなり独特の景観を生み出している。一方、赤谷川は凝灰岩、玄武岩、頁岩およびひん岩質でゴルジュと大滝を形成している。植生の垂直分布も興味深い。遡行が終わり稜線近くでスゲの斜面に突っ伏す。スゲの根元にはモウセンゴケの大群落であった。縦走の開放感も最高だ。僕は谷川が一辺に好きになってしまったのである。

さて、西ゼンは今まで出合ったことの無い広大なスラブをテクテク歩いた。当日は小雨が降っておりぬれたスラブが悪く感じた。ドウドウセンは大滝ゴルジュ。記録では凄惨な心境を綴ったものが散見されるが実際はそれほど悪くは無く、登り易い部類ではないかと思う。下降に使用した毛渡沢もクライムダウンと懸垂下降の連続で楽しい。

<アプローチ>
国道8号線で上越まで行き、国道253号線を利用すると早くて安上がり。もちろん上越までは高速を利用すると更に早い。

富山大学から総て下道で4時間30分くらい

<装備>
ピトン少々とカム一式。フラットソールも有ると登り易い

<快適登攀可能季節>
8月下旬~10月

<温泉>
湯らりあ:六日町リーズナブルな銭湯。石鹸は持参

<博物館など>
絵本と木の実の美術館:廃校になった小学校を利用した美術館。とっても面白いのでいってみよう。ヤギが三匹いて触れ合おうとしたらド突かれた。要注意

越後湯沢雪国館:川端康成がボンボンでどうしようもない奴だったのではないかと思ってしまう

棟方志功アートステーション:道の駅の二階にあるので入ってみると良いと思う。

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