2016年5月26日木曜日

宮川支流 桑谷






土砂と倒木が多くお世辞にも美しい沢とはいえないが、次から次へと滝が連続する。か細い水量のため積極的にシャワークライミングできるのがこの沢の売りだ。一時間以内で行ける小さい沢なので短時間で遊べる点もいい。下降に使用する北側の沢は降りやすく気楽に入山できる。周辺の山はススタケがよく出るので、山菜取りがてらも楽しいだろう。童心に帰って水浸し泥まみれで藪を掻き分ければ、日ごろの疲れも吹き飛びリフレッシュすること間違いなし。

と、紋きり型の文言で文章を締めようとして重い、非常に重たい現実に直面した。

四季を通じて泥と藪にまみれている続けている私はわらべ心を保ち過ぎており一向に成人していないのだ。せっかく平日に勤労によって大人への階段を登っても、休日に著しく退行しているのである。云わば一歩進んで五歩下がるような状態といえる。そのため、私の会話の主題は未だに宇宙、生き物、うんこ、ちんちん、であり男子児童レベルから脱することが出来ない。周囲の同世代は子供の保険が云々、住宅ローンの金利が云々と、人生の巨大な壁に立ち向かうようなカッコいい会話を平然としている。小生にとって、そのような事柄は光さえも脱することが出来ない暗黒空間内の存在で、事象ホライズン外側である。宇宙と生き物は百歩譲って赦して貰うとして、後者はそろそろ卒業したいと願うばかりである。

ところが、翌日生のウドを食べすぎで少し緑がかった軟便が出た事を早速話題にしてしまったのだ。すかさず、マイナス金利政策の功罪について論じたので事なきを得たが、次の週末も沢に行くのでもうだめだと思う。

<アプローチ>
公民館の横から急に上がる林道に入りゲート前に駐車。遡行時は北側に詰め上がり、小豆沢集落に下降した。下降しやすい沢で、懸垂は一度もしなかった。林道が出てきたらそれを下るとまんが王国に繋がっていて容易に帰ることができる。富山大学から入渓点までおよそ50分。

<装備>
滝を巻くのであればロープの必要は感じないかもしれない。流心は岩はしっかりしているのでカム、ピトンが有効。

<快適登攀可能季節>
6月~7月中旬。 9月~11月。

<温泉>
楽今日館、奥飛騨まんが王国

<博物館など>
まんが王国は公営のまんが喫茶。舐めて掛かるとスケールの大きさにびっくりする。

0 件のコメント:

コメントを投稿